サイトマップ         トップページ  »  本・読書  » 2019年読書状況レポート(まとめ)

2019年読書状況レポート(まとめ)

各半期はこちら→ 2019年四半期第一期2019年四半期第二期2019年四半期第三期2019年四半期第四期

総評

 本格的に色々読むようになってそれはそれは読むジャンルの範囲が広くなってしまいましたが、SF以外のジャンルも読むようになったというより、SFやファンタジーだと解釈する範囲が広くなったという感じです。
 年初めから読書メーターに登録して、読書記録を付けるようになりました。最初の1ヶ月は特に印象に残った書籍だけ書いていましたが、別にそこまで肩肘張らなくても良いのでは?と気付いて、2月からは読んだ本は雑誌、シリーズ物の漫画を除いてほぼ書いています。
 また古典SF関連で青空文庫の利便性も認識して、色々読んでいます。ほとんど短篇なので記録には反映していませんが多分アンソロジー10冊分ぐらいにはなっているはずです。いつか古典SFのまとめを作ろうと思っています。

 本格的にSFを読み始めたと思ったら「年刊日本SF傑作選」が終了してしまうという残念な巡り合わせになってしまいましたが、各種情報をしっかり集めて来年も色々読んで行こうと思います。

読了作ベスト2019

 2019年出版作品のなかで最大の収穫は小説では『なめらかな世界と、その敵』と『流れよわが涙、と孔明は言った』、それに漫画の『惑星の影さすとき』(「無限登山」収録)。それに古典から『最後にして最初の人類』と『一千一秒物語』、過去の名作から『本にだって雄と雌があります』と『BG、あるいは死せるカイニス』が続く格好です。
 評論ではSF・創作系の『日本SFこてん古典』、『カオスの紡ぐ夢の中で』(「小説 進物史観」が出色の出来)、『星新一 一〇〇一話をつくった人』、『妊娠小説』に、アフリカ関連の『バッタを倒しにアフリカへ』『人間にとってスイカとは何か』が収穫。『本で床は抜けるのか』は本当に真面目に考えないといけません。岸本佐知子のエッセイも面白かったです。
 漫画では『ダンジョン飯』と『乙女文藝ハッカソン』が収穫でした。

総合

順位書名著者名発行年
1最後にして最初の人類オラフ・ステープルドン2004
2日本SFこてん古典(I,II,III)横田順彌1980
3本にだって雄と雌があります小田雅久仁2015
4なめらかな世界と、その敵伴名練2019
5一千一秒物語稲垣足穂1969
6流れよわが涙、と孔明は言った三方行成2019
7BG、あるいは死せるカイニス石持浅海2009
8惑星の影さすとき八木ナガハル2019
9実験小説名作選 日本名作シリーズ 12筒井康隆1980
10ザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノーネーム赤野工作2017
11万象(Kindle版)北野勇作ほか2018
12カオスの紡ぐ夢の中で 〈数理を愉しむ〉シリーズ金子邦彦2010
13星新一 一〇〇一話をつくった人最相葉月2007
14変愛小説集岸本佐知子(編)2008
15変愛小説集 日本作家編岸本佐知子(編)2014
16くちなし彩瀬まる2017
17乙女文藝ハッカソン 1~3山田しいた2018
18妊娠小説斎藤美奈子1997
19地球にちりばめられて多和田葉子2018
20ねにもつタイプ岸本佐知子2010

新刊枠(主に2018~2019)(文庫化・再刊を含む)

順位書名著者名発行年
1なめらかな世界と、その敵伴名練2019
2流れよわが涙、と孔明は言った三方行成2019
3惑星の影さすとき八木ナガハル2019
4万象(Kindle版)北野勇作ほか2018
5乙女文藝ハッカソン 1~3山田しいた2018
6地球にちりばめられて多和田葉子2018
7おうむの夢と操り人形 年刊日本SF傑作選大森望/日下三蔵(編)2019
8三体劉慈欣2019
9地球星人村田沙耶香2018
10氷室冴子とその時代嵯峨景子2019
11異世界語入門 ~転生したけど日本語が通じなかった~Fafs F. Sashimi2018
12平成ストライク青崎有吾ほか2019
13うつくしい繭櫻木みわ2018
14ハロー・ワールド藤井大洋2018
15レプリカたちの夜一條次郎2018
16本で床は抜けるのか西牟田靖2018
17これは学園ラブコメです。草野原々2019
18イヴの末裔たちの明日 松崎有理短編集松崎有理2019
19定本 バブリング創世記筒井康隆2019
20元年春之祭陸秋槎2018

小説

順位書名著者名発行年
1最後にして最初の人類オラフ・ステープルドン2004
2本にだって雄と雌があります小田雅久仁2015
3なめらかな世界と、その敵伴名練2019
4一千一秒物語稲垣足穂1969
5流れよわが涙、と孔明は言った三方行成2019
6BG、あるいは死せるカイニス石持浅海2009
7実験小説名作選 日本名作シリーズ 12筒井康隆1980
8ザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノーネーム赤野工作2017
9万象(Kindle版)北野勇作ほか2018
10変愛小説集岸本佐知子(編)2008
11変愛小説集 日本作家編岸本佐知子(編)2014
12くちなし彩瀬まる2017
13地球にちりばめられて多和田葉子2018
14おうむの夢と操り人形 年刊日本SF傑作選大森望/日下三蔵(編)2019
15独創短編シリーズ 野崎まど劇場 1&2野崎まど2012
16三体劉慈欣2019
17地球星人村田沙耶香2018
18挑戦者たち法月綸太郎2016
19大きな鳥にさらわれないよう川上弘美2016
20ランボー怒りの改新前野ひろみち2016

評論・エッセイなど

順位書名著者名発行年
1日本SFこてん古典(I,II,III)横田順彌1980
2カオスの紡ぐ夢の中で 〈数理を愉しむ〉シリーズ金子邦彦2010
3星新一 一〇〇一話をつくった人最相葉月2007
4妊娠小説斎藤美奈子1997
5ねにもつタイプ岸本佐知子2010
6鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。川上和人2017
7氷室冴子とその時代嵯峨景子2019
8バッタを倒しにアフリカへ前野ウルド浩太郎2017
9本で床は抜けるのか西牟田靖2018
10人間にとってスイカとは何か ―カラハリ狩猟民と考える―池谷和信2014

2019年に買った主な新刊

統計

 2018年に読んだ冊数は延べ434冊(実数418冊)。

月別

月別読了数(延べ数)

ジャンル別

ジャンル別読了数(実数)

作者別

作者別読了数(実数)

出版社別

出版社別読了数(実数)

出版年別

出版年別読了数(実数)

番外編 私家版「タイトルだけ大賞」

 タイトルの印象だけから受賞作を決める「日本タイトルだけ大賞」。本家にあやかって、私が2019年に読んだ本の中から勝手に私家版「タイトルだけ大賞」を決めます。(ちゃんと後で読んでいるのでご安心ください。)

大賞

『豆腐の角にあたまぶつけて死んでしまえ事件』(倉知淳,実業之日本社,2018)
 新年1冊目に読んだ本がエントリー。2018年の段階で見つけていたものの、巡り合わせが悪く昨年中に読むことができなかった。書店で変なタイトルのミステリ(特に「~殺人事件」)を見つけると積極的に買っているが、多分30冊位集まってきている。『円周率殺人事件』とか『「会社を休みましょう」殺人事件』とか『量子館殺人事件』とか。

優秀賞

『〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件』(早坂吝,講談社,2017)
 タイトルは通常その本の内容を説明するものだが、このタイトルはそれを放棄しているとしか思えない(笑)。ただ、この小説は"タイトル当てミステリ"なのでメタ的な視点ではこれ以上ないぐらい説明しているともいえるかもしれないが……。

『流れよわが涙、と孔明は言った』(三方行成,早川書房,2019)
 『流れよ我が涙、と警官は言った』(P・K・ディック)のパロディタイトル。表題作は爆笑モノの傑作なので是非。他のパロディものは『ランボー怒りの改新』(前野ひろみち)、『クトゥルーはAIの夢を見るか?』(和田賢一ほか)、『蹴りたい田中』(田中啓文)なども収穫でした。

『本にだって雄と雌があります』(小田雅久仁,新潮社,2015)
 全ての愛書家へ捧ぐファンタジー。タイトルの時点で目をとらえて離さない魅力にあふれている。『本で床が抜けるのか』(西牟田靖)と合わせてどうぞ。

『人間にとってスイカとは何か』(池谷和信,臨川書店,2014 )
 最後は本家の日本タイトルだけ大賞も受賞した作品(第7回,2014)。完全にタイトル先行で読み始めたが、アフリカの砂漠の水源としてのスイカを論じた真面目で面白い内容だった。アフリカノンフィクション3部作としてこれと『バッタを倒しにアフリカへ』『ルワンダ銀行総裁日記』をおすすめしたい。



このページのトップへ